言葉の掃溜め

なんとなく思ったことを文章にしたい、しかしながら、ツイッターでは恥ずかしい上に記入できる文字数も少ないため始めたブログ也。

かぐや様は告らせたいというアニメついて僕が告りたい

事のきっかけは、僕の友人「S」という奴が突如として、僕を含め友人四人のグループ通話中に「今期のアニメで『かぐや様は告らせたい』すごい面白い」などと言い出したところにある。

実際、僕自身が『東京喰種』目的でヤングジャンプを毎週買っていた時期があり、『かぐや様』も度々読んでいたため(『かぐや様』はヤンジャン連載中である)興味がなかったわけではないのだ。

しかしながら、アニメを見るためには深夜に起きていなければならない。だがそれは不可能であるため録画しなければならない。普段の僕であれば「なんだそれは。めんどうだな」などと宣い、放り投げてしまうのであるが、その友人Sがそこまで言うのであれば、と思い(彼はそこまで強く言っていませんが)一話からインターネット配信で見てみたのだ。つまり結局は録画はしなかったのである。

内容についてであるが、凄く面白い。そう。ここからがタイトルにある「僕が告りたい」ことである。

そこで、なぜこのアニメが面白いのか、僕なりに要因を考えてみたいと思う。

まず登場人物が多くなく、それぞれがわかりやすいキャラクターであるというところにあるように思う。主人公の白銀御行は外部入学生でありながら、その頭脳のみで生徒会長という地位へ上り詰めた秀才。ヒロインの四宮かぐやは財閥「四宮グループ」の令嬢であり、なんでもできる天才。そして三人目のメインキャラクターである藤原千花は政治家一家の令嬢で、ゆるふわな頭をしているくせに母親が外交官であった影響により外国語は堪能であり頭が悪いわけではない。という構図になっている。

主に白銀とかぐやの恋愛に関するやり取りが生徒会室を舞台に繰り広げられるという内容になっており、この2人、両想いなのだが、互いにプライドが異常に高く、両者ともに「こちらから告白したら負け」であると思っているため、何とか相手に告白させようと躍起になるのである。

そしてそのやり取りが何とも幼稚であったり、あほなのである。

完璧であるはずの二人が、どちらかが告白すればそれで大団円であるはずなのに、相手に告白させようとするあまり遠回りをしてしまったり、両者ともに恋愛偏差値が異常に低いくせに下手に頭が良いため、訳の分からない駆け引きが発生したりと、そのくだらなさに多くの人が魅力を感じるのではないだろうかと思うのである。(そして、そこに藤原書記が乱入し、場をひっかきまわし、くだらなさに拍車をかける場面も多々ある。)

さらにその面白さを引き立てるのは心の声として再生されるかぐや、白銀の脳内ボイスである。白銀が生徒の恋愛相談に応じているときかぐやが脳内ボイスで突っ込みを入れたり、コントの様な笑いの要素が生まれるのではないだろうか。

そして青山穣氏の勢いのあるナレーションも面白さを助長している。主に状況の解説をしているのだが、本編のくだらないことで緊迫した空気に冷静な説明を加えることによって、その温度のギャップが笑いの要素を作り出していると思った。

このナレーションの仕組みはアニメ版の『ジョジョの奇妙な冒険』にも通ずる部分があるように感じる。両者ともに時たま白熱するナレーションがそれぞれ違ったベクトルでエンターテイメント性を強化しているのではないだろうか。

まぁ、ここまで長々と語ったが、要は面白いからみんな見て、ということである。

昨日、その友人Sと一緒に書店に行ったのだが、現時点で13巻出版されている『かぐや様は告らせたい』は前半の巻がほぼ売り切れ。後半の巻も半分以上が無くなっていた。

こんな田舎でも人気なんだね、と友人Sと語り合った午後であった。

ちなみにその後、友人Sは『ゆるキャン△』を全巻購入したのであった。