言葉の掃溜め

なんとなく思ったことを文章にしたい、しかしながら、ツイッターでは恥ずかしい上に記入できる文字数も少ないため始めたブログ也。

アカメが斬る!② ワイもキル!

一週間ぶりの更新。その間何をしていたかというと、寝る、食う、動画を見る、等クソの様な生活を送っていたのであった。

今回は前回から引き続き『アカメが斬る!』の第二巻についてである。前回は謎にネタバレを気にしてストーリーの深層へ切り込むことをしなかったが今回はそうもいかないと思いきっちり感想、分析をしてみたいと思う。

 

《ネタバレ注意》

今回、第二巻には五話収録されており、二話完結が一本、複線用の話が二本、最後に次巻へ続く話が一本という構成になっている。

まず『アカメが斬る!』の大前提「帝具」の説明、帝具使い同士が戦えば必ずどちらかが死ぬ、という設定が最初の二話にて明かされる。そしてアカメとタツミの前に現れた敵の帝具の「その者にとって一番大切な人物の姿が浮かび上がる」という能力によりアカメの妹「クロメ」のビジュアルが明かされることとなった。

この巻における三話目ではナイトレイドのメンバー「シェーレ」の過去を中心に紹介する形となっている。そこでシェーレの暗い過去「殺ししかできない」という特性が判明するが、その後「帝具があれば仲間を生き返らせることができるのでは」と考え、その考えを一蹴されたタツミを慰めるという描写から「自分は殺し以外もできるんだ」と気づくシーンもある。

それに伴いこれから襲い来るであろう敵、帝国軍将校「エスデス」の存在も明かされる。ドSだから「エスデス」実に安直な名前である。作者も語っているがシンプルで覚えやすいうえに、シンプルゆえにストーリーの暗さとのコントラストが物語全体を刺激的にしているのではないかと感じた。

次の話ではレオーネとタツミが簡単な任務を負い、新たな敵になるであろう警備隊の少女「セリュー」と出会うこととなる。彼女はレオーネとはぐれたタツミに道案内をするという形で登場する。彼女は第一巻でナイトレイドの餌食となったオーガの弟子でありナイトレイドへ復讐を誓う場面までが描写される。

ページをまたぎ別日のシーン。件のセリューが任務途中のシェーレとマインへ襲い掛かるところで終了。次の話へとなる。

この巻の最終話。セリューとシェーレ、マインのコンビが交戦。セリューの帝具「ヘカトンケイル」に圧倒される二人だがシェーレの気転によりセリューの両腕を切断。一転攻勢かと思いきや、セリューの口に仕込まれた仕込銃により心臓部を撃ち抜かれ、「ヘカトンケイル」に上半身をかみちぎられてしまう。そしてマインを逃がすためシェーレは最後の力を振り絞り死亡となった。

最後のコマでマインはセリューへの復讐を誓うこととなる。

こういった、人が簡単に死ぬというストーリー上ありふれた展開と言われてしまいそうだが「復讐サイクル」が完成することとなった。

物語全体から、シェーレの内面の描写からの死、前回登場したオーガの復讐、登場する敵たちの歪んだ内面など、これは暗い作品ですと改めて自己紹介する形になったのだった。

個人的な感想だが、シェーレの死についてはあまり「辛い」とい感情を抱くに至らなかった。その原因としてシェーレとタツミの触れ合う時間が少なかった、シェーレに関する描写が少なかったというところにあるように感じた。それに加え、フラグから回収までの時間が短かったという感覚もあった。しかしながら物語は序盤も序盤であるため、読み手にとっては程よい刺激になるのではないだろうか。

疲れてしまったので今回はこの辺で。さらば。